さらさplusの小物市!

11月23日はさらさplusの小物市。
あと一週間に迫ってきました!
もちろん、さらさ東京サロンも参加いたします!
奈良の隠れ家倉庫でゴソゴソと、長年のコレクションのなかから、すぐに使えそうな小物をたくさんピックアップしています!倉庫から、とれたて商品の実況中継です!

今回のイベントでは、大正時代のデッドストックの反物や、とびきりキュートなデザインのアンティークのハギレ。切りビロードの逸品コートや長羽織に、刺繍たっぷりの豪華な帯まで、着物まわりの小物が一堂に会します!



また、一日限りのスペシャルイベントの特典として、お買い上げ下さったお客様全員に、昭和初期のデッドストックの羽織紐をプレゼント!


そして、もう一つの特典が、当日お買い上げいただいたもの限定で、スペシャルプライスにてお仕立てを承ります!反物からマイサイズに着物を仕立てたり、ハギレから帯を仕立てたり…。なんでもご相談下さいね!



デッドストックの反物。絽縮緬。



こんな朝顔の絽のハギレで、夏帯を仕立てられてはいかがでしょうか!


小物や半襟におすすめのモダンデザイン。


私が特に力を入れて集めているのが、この動物モチーフ。
大正から昭和初期の動物たちは、アールヌーボー、アールデコのデザインの流れを受けて、とてもモダンに染められています!
こちらのハギレたちは、帯へのお仕立てをオススメします。
個性的で、とびきり素敵な帯になると思います〜!



黒繻子地に豪華日本刺繍の帯。


こんなキュートな昼夜帯も!


また今回は、半襟や鼻緒にぴったりの、とってもリーズナブルな小さなハギレもたくさんご用意してお待ちしております!

さらさ+plusの小物市
日時 11月23日( 火・祝 ) 13:00〜18:00
場所 aoyama401 東京都渋谷区渋谷2-5-9 パル青山ビル4階
電話番号 03-5203-2223 当日は03-5467-8899
(※当日のお支払にカードはご利用いただけません。)

こちらのさらさ+plus、ブログでも
販売商品をご紹介しております。
どうぞあわせてご覧くださいませ。
http://coordinate.sarasa-plus.com/



| - | 16:30 | - | - | - | - |

準備中!

明日から始まる毎月恒例の さらさのきもの。
ただいま準備真っ最中です!

日頃、西に東に駆け回って着物を集める日々ですが、こうやって月に一度、着物や帯が一堂に会する3日間は至福の時であります。



こちらはさらさイチオシのコーディネートです!
どちらも昭和初期のアンティークです。帯締めには、アンティークのビーズ帯締めをあわせました。
ビーズの帯締めは装いを少し華やかにしたい時に大活躍します。
サロンにも色々な色を取り揃えておりますので、是非ご覧になってみてください!





今月も、かなり充実した品揃えになりました。
見てるだけでも楽しくなるようなデザインの数々を、店いっぱいに飾り付けました!
秋のお出かけに、是非日本橋までおこしくださいね!


今月の顔。
アンティーク 薔薇訪問着



アンティーク長羽織



アンティーク薔薇コーディネート


幕末。獅子彫金。帯留。
| - | 18:47 | - | - | - | - |

大阪仕入れ

今日は、大阪へ仕入れに来ています。

きものさらさの商品は、8割強が関西、それも大阪神戸京都の三都で大事にされてきた着物たちです。

大胆な色使い、奇抜なモチーフで、アンティークファンを唸らせてくれるような着物や帯は、関西から出てくることが多いですね。
本日の仕入れも実り豊かなものでした!

多いときには、一日に何千枚と着物や帯を見ることもありますが、それでも店に並べられるようなものに出会えるのは、何千枚のうち、10枚あるかどうか。
そんななか、今日の仕入れではかわいいものたちに出会うことができました!
あまりのうれしさに…
ちょっと着てみました!!

大胆な色使いの、大柄の薔薇の小紋。
手刺繍の薔薇の帯。



撮られ慣れていない私を見かねて、カメラマンから腰をくねっとさせてみよう!と指導を受けました。
できてないですね…。



こんなものたちや

こんなものたちも。



10月の催事に間に合いました!
明日検品して、2日からの東京サロンでの催事に並びます。
どうぞ、お楽しみに!
| - | 21:56 | - | - | - | - |

大迫力の大衣装

 
この奇抜なデザインの着物、一体なんだと思いますか??
 
歌舞伎の衣装?
 
相撲取りの上っ張り??
 
いえいえ、実はこれ、江戸時代の 『布団』 なんです!
 
とはいえ、ここで御紹介するのは、
特別お金をかけて誂えることができた人たちのための特別な『布団』です。
正式名称はは、『布団』ではなく『夜着(よぎ)』といいます。
武家階級や位の高い人々、また、町人の中でも特別な富裕層の人たちが
富の象徴として誂えたものです。
夜着は、婚礼支度として荷中になくてはならないものでした。
 
夜着では、吉祥文様が友禅で描かれているものが多いです。
また、今回御紹介する中にはないのですが、
よく用いられるモチーフに『隠れ蓑』『隠れ笠』があります。
これは、眠っている無防備な人間を邪悪なものから守るという考えから、
身を隠す蓑や笠を描くようになったそうです。
 
つい最近まで、布団というのは高価な物、という印象がありましたよね。
嫁入りの際には整えていくもの、とされていましたし、
現代でも、婚礼に合わせて夜着を誂えるという風習がまだある地方には残っているようです。
(NHKの番組でやっていました。)
 
余談ですが、私の父が大学生だったウン十年前、地方出身の、もさっとした男子大学生がまさにこの夜着を、下宿に持ってきてこれで毎日寝ていたそうです。それはもちろん高価な絹製でもないし、こんな素晴らしい友禅で描かれたものではありませんが、布団として夜着の形が残っていることに当時の父はただただ驚いたそうです。(そして、完全にひいていたようです)
 
夜着というのは、着用していた衣服を体に掛けて寝具とする用い方が後世に引き継がれたものです。
体をすっぽりと覆ってしまわないといけないので、仕立てはかなり大きめです。
全体にたっぷりと綿が入っているため、触り心地はふわっふわです。
 
で、ちょっと夜着で寝てみました!
 
こんな風に使うのだと思っていたのですが・・・


 
 
どうやらこうやって掛け布団のように掛けて使うようです。




ふわふわで軽い羽毛布団に慣れているので、重くて寒いだろうと思っていると・・・
これだけたっぷりの真綿が入っていても軽い!絹がさらさらで気持ちいい!
肩まわりも暖か!
と、想像をはるかに超えた素晴らしい寝心地でした。
お金持ちの布団。と言ってしまうと身も蓋もないのですが、まさに、そんな感じです。
 
こちらは江戸後期のものです。
友禅で描かれた華やかな色彩が特徴的で、大変贅沢な雰囲気がありますね。
上下の鶴と亀が顔を向き合わせる大胆な構図です。
亀の周りの水は、不老不死の仙人が住む山、蓬莱山を表現したものです。
竹の葉などに江戸時代中期以来の友禅染の、
色替わりとして虫食い状に処理をするという伝統も引き継がれています。




こちらは江戸中期ごろの夜着です。
紅地に、絞りで白の部分の模様全体を表し、
輪郭を墨の描絵で大胆で迫力のある唐獅子牡丹を描いています。
いずれの夜着もそうですが、この時代はまだ科学染料は一切使われていません。
紅の色は退色しやすい色なので、今は落ち着いた色に見えますが
この夜着が作られた当初は大変鮮やかな紅色で、
今と比較にならないほどのド迫力だったことでしょう。





こちらは夜着を打ち敷きに直したものです。
鶴亀やその他の文様部分も全て色鮮やかな刺繍で表されています。
これでもかというほどお金をかけた豪華絢爛さですね。



しかし、どうしてこうも皆顔が怖いのでしょうか。。





江戸時代のものでも、仕立て直したり着物や帯に貼り付けたり、
何か加工をして現代に使用できるもの、というとまだ需要があり、
情報もあるのですが、
こういった夜着のように、そのままではどうにもならない!
けど、素晴らしい手仕事の江戸時代の染織品を、
また少しずつ皆様に御紹介していきたいと思います。
(ちなみに、このブログに掲載されているものは、全て販売しております。
ご興味のある方、お気軽にお問い合わせくださいね!)
| - | 14:45 | - | - | - | - |

あら、この染めは手描きかしら?

 

まだまだ寒い日が続きますが、
日に日に光が春らしく明るいものになってきましたね。
寒さが苦手な私は、光を求めて、カフェやレストランでも
いつも窓際にまっしぐらです。

今週も仕入れが続きました。

仕入れに行くと、
江戸時代から現代のものまで様々なものに出会います。
きものさらさでは、店頭には並ばない、
古い染織品も取り扱っています。


例えばこちら。


今回ご紹介するのは、明治時代に大流行した『型友禅』です。


今では通称『江戸ちり(江戸縮緬)』と呼ばれているものです。

長襦袢に仕立てられているものが多いため、きものさらさでも、月に2,3、枚は入荷するものの、着用はできないという理由で全て業者間のオークションに出品してしまいます。


店頭でお客様にご覧いただく機会はほとんどなかったのですが、改めて集めてみてみると、この時代特有の面白さがたくさん見つかったので、ここで何枚かをご紹介したいと思います。

 




このように、明治時代の型友禅は、大変写実的な染めが特徴です。

なんとも日本画のような、押し迫るような迫力がありますよね。

それもそのはず。

明治の初めに、岸竹堂、望月玉泉、今尾景年

などなど、著名な日本画の大家からその一門たちまで、本職の日本画家が下絵を描いていたのです。

あまりに精巧で凝った下絵のため、染め業者がもてあますということも度々あったようです。

 

型友禅とはどういう技法で染めているのか。

染め友禅刷り技法という、模様を多枚数の型染めにそれぞれ彫り分けて、染料を刷毛で刷り込んで多色に染めたものが幕末期から急激に発展しました。

それに加えて、化学染料と糊を混ぜてペースト状にした色糊を蒸熱することによって着彩する写し友禅染めという技法も明治になって開発されました。

染め友禅刷り技法の流行によって、熟練した技術を持つ、型を彫る人間が多数育ったこと。

明治維新により、困窮を極め、仕事を求めていた日本画家たち。

そして明治の初期にやっと一般に普及し始めた化学染料の出現。

これらの要素が揃って、色彩豊かで明確な模様表現が可能な型友禅が一気に広まったようですね。

 

 

 

型を彫るのも大変な作業だったんでしょうね・・。





まるで一枚の絵を見ているように感じますが、
こちらも長襦袢用に染められたものだと思われます。





板垣退助・・・??


当時の町の様子が眼に浮かぶようですね。



赤鬼は西洋人を風刺したものでしょうか。



明治の初めには、日本で初めての日刊新聞も発刊されています。


明治維新後の日本の風俗を風刺しながらも、ここまで写実的に
染めているのは、明治の型友禅の特徴だといえるでしょう。

これらの型友禅は、東京サロンにて、2月の催事中に展示しますので是非手にとってじっくりご覧くださいね。

きものさらさ らしくないと判断した商品は
これまでも右から左に業者間のオークションに出品していました。
このキモノコラムをきっかけに、少し立ち止まって、
ある時代やテーマに注目してこちらで少しずつ御紹介していければな、と思っています。


大谷さらさ

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